株式会社エヌ・プログレス パソコン回想法(R)の制作・販売。
老人保険施設・ディケアサービス施設の回想法コーナーの企画・設計・製作。
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パソコン回想法
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パソコン回想法の効果
パソコン回想法   国立長寿医療研究センター長寿医療研修センター長 遠藤英俊
監   修   日本福祉大学健康科学部リハビリテーション学科助教 来島修志
 全国の介護老人保健施設の作業療法士に協力を呼びかけ、このパソコン 回想法デモソフトを一か月間、毎回20分、全国12回使用していただいたところ、 入所中の27名の軽度認知賞症高齢者の前後比較データにおいて、周辺症状 (グラフ1参照)とNMスケールの下位項目「関心・意欲・交流」「会話」「記銘・記憶」 得点(グラフ2参照)で有意義な改善が認められました。またプログラムを継続して いくにつれて、「憶えて楽しみにする参加意欲」や、「自発的な対話」、「具体的で 連想の多い回想」、「回想・発言内容の質」、「プログラム後の満足な表情」に 関して、それぞれ漸次向上がみられました。(グラフ3参照)
  また、高齢者はパソコン回想法になじむことができ、認知症短期集中リハビリ テーションに活用できる、とのアンケート回答もいただきました。
  昔を思い出すための懐かしい情緒あふれるイラストや写真の数々を、高齢者 とセラピストが共に見ながら対話することを通して、人間関係が深まっていた 結果と考えます。
回想の内容
愛知・女性83歳「田舎の朝ごはんの支度」
  おかあさんが一番に起きて朝ご飯の支度をしていた。私も次に起こされて、 ご飯の支度を手伝わされた。昔は、くどで焚きもんをよく手伝わされた。
群馬・女性82歳「学校〜二宮金次郎」
  二宮金次郎の銅像だね。前を通る時は、お辞儀をするんだよ。学校の校庭に入って すぐの所に銅像があったから、お辞儀をしてから校舎に入るんだよ。薪を、背負子に 縛り付けて背負ってるんだよね。あれがあると、薪が背負い易くて背中が 痛くないんだよ。
山梨・女性94歳「洗濯〜たらいと洗濯板」
  洗濯板は一枚あれば永遠に使える。だんだん角がとれてくる。 洗濯は毎日はしなかった。真っ黒になるまで着てから。 水ももったいなかったから。
青森・男性78歳「夜の過ごし方(針仕事など)」
  現代は子供がすぐに自分の部屋へ行きテレビなど見たりするが、 昔はみんなそれぞれ違うことをしていても、ひとつの部屋に家族が集まるため、 いろいろな話もでき、団欒の場となっていた。
パソコン回想法のメリット
イラスト、写真などのコンテンツを容易に利用し回想法を展開できる。
セラピストと対象者が共通の画面を見ながら、対話を始めるきっかけとなり、人間関係が深まる。
特に経験の浅いセラピストに対して、高齢者とのコミュニケーションの取り方に関する教育の機会になる。
ICFによる個人因子のアセスメントの機会となり、その人にふさわしいアクティビティ選択のための情報が得られる。
結果の記録管理がパソコン上で行え、効果の分析や対象者の傾向をつかむなど、研究へのアクセスが容易となる。
施設利用者を対象としたグループ回想法の効果
古山 昇志………………………社会福祉法人昭徳会 特別養護老人ホーム安立荘
来島 修志………………………日本福祉大学健康科学部
M田 光男、制野 司、牧 美奈…社会福祉法人昭徳会 特別養護老人ホーム安立荘
【目的】
施設での生活において他利用者との交流が少なく、日常的な話し相手や楽しみの活動が少ないため居室でテレビを見て寝て過ごしていることが多く、閉じこもりがちとなっているA氏に対しグループ回想法を実施した
【方法】
2011年8月〜11月の間にグループ回想法を2クール実施
毎回1時間、週2回、1クール10〜12回で、A氏以外は1クール毎に参加者を変えて実施
認知機能テストと観察尺度を用いて実施前後に評価を行い変化をみる
【倫理的配慮】
発表にあたり、対象者とそのご家族及び施設長に説明し、同意・承諾を得た
【対象】
A氏…86歳 女性 要介護度2
アルツハイマー型認知症
認知症高齢者の日常生活自立度:Ub
障害高齢者の日常生活自立度:AT
3か月前に自宅より新規入所


・物忘れ症状あり
・「死にたい」と毎日のように訴える
・物盗られ妄想あり(お金が盗られたと訴える)
・気分の変動が激しい(落ち込んでやる気がない)


・居室にこもりがちであり、他利用者との交流少ない
・「死にたい」との悲観的な発言も毎日あった
・物の置き場所を間違え、同室者に対しての物盗られ発言あり
回想法プログラムの流れ
【結果@】
〜1クール目の様子〜
回想法セッションの初めは自分の昔話をすることで楽しんでいたが、回を重ねる毎に他参加者に話しかけたり他参加者からの質問に答えたりするようになり、相互交流が活発に行われながらセッションが進んだ
〜2クール目の様子〜
これまで全く関わりの無かった他フロアの参加者に自ら話し掛け、話に共感し合う場面がみられた
普段の生活においても、自主的に洗濯たたみ等の作業を申し出るようになり活動的になった
【結果A】
〜全クール終了後の変化〜
2クール目に参加したF氏との交流が特に深くなり、日常生活でもお互いの居室を行き来し、どちらかの体調がすぐれない時は居室まで見舞いに行き、「大丈夫だよ」などと励まし合う姿も見られるようになった
不安感や悲観的な「死にたい」との発言は聞かれなくなった
同室者に対する物盗られ発言が消失した
【結果B】
認知機能テストと観察尺度の回想法実施前後の変化
【考察】
交流が乏しく閉じこもり気味であったA氏が、3カ月に渡りグループ回想法に参加したことで、参加者との交流が増え、普段の生活の中でも友好的な関係を築くことができた
種々の評価スケール等のデータより、記銘力がやや向上し、不安や悲観が改善したといえる
グループ回想法により、話の内容に共感し合う体験を通し安心感を持つことができ、さらに他利用者と交流するきっかけが作られ、関係が深まったと思われる
回想法DVD
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